総長メッセージ

みなさまへ

坂東理事長
私は2007年4月以来、昭和女子大学の学長として、2014年からは理事長、2016年からは理事長・総長として、少しでもよい大学にしたい、卒業生が誇りに思えるような大学をつくりたいと努めて参りました。2023年4月からは総長として、こども園から大学院まで昭和学園が少しでもよい学園となるよう微力を尽くしております。

この間、日本では女性をめぐる環境が大きく変わり、社会・経済の担い手になってほしいと期待が高まっています。それに応える女性人材を育てるため、大学だけではなく附属のこども園、初等部、中高部も創立以来のよき伝統を大事にしながら改革を重ねてきました。
はじめはなかなかその成果を外部に認めていただくことができませんでした。今は高校進路指導の教員の方々から教育力、学生を伸ばす大学など5つの部門で女子大トップと評価されるようになりました。

新しい学部学科とグローバル教育

昭和女子大学は社会経済の変化に応えるため、新しい学部学科を設置し、多くのプログラムを実施しています。2009年に国際学科、健康デザイン学科、環境デザイン学科がスタートし、2013年にはグローバルビジネス学部を新設しました。
2018年3月には上海交通大学とのダブル・ディグリーを得た学生が誕生し、2024年3月までに71人になっています。2019年9月にはペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパスが移転してきて、2022年にはダブル・ディグリーを得た学生を送り出しました。2021年からはオーストラリア、クイーンズランド大学とのプログラムも開始しました。そして、2017年には食安全マネジメント学科、2018年には会計ファイナンスを設置し、これらの取り組みにより教育環境は大いに改革されました。また、昭和ボストン校への長期留学、世界53の協定校との交流プログラムも充実しています。

キャリア教育

昭和女子大学はキャリア教育に力を入れています。アドミッション・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、ディプロマ・ポリシーに加えて、キャリアデザイン・ポリシーを策定し、学科ごとに大学での学びが将来の人生にどのように関わるか、明らかにしました。1年次から体系的なキャリアデザイン教育を行い、インターンシップなど多くの機会を充実したこともあり、結果、全国女子大(卒業生1,000人以上)トップの実就職率を12年連続達成しました。
 
知識やスキルや資格を身につける教育はどの大学でも行なわれていますが、昭和女子大学は、それらの力をどう活かすか、就職だけでなく長期的に女性の人生を設計する力をつけるキャリア教育が特長です。

キャンパス外との結びつき

キャンパス外との結びつき
学生の学びを支えるのは教員だけではありません。他大学にはない「社会人メンターネットワーク」、「現代ビジネス研究所」など学外の人材に昭和女子大学の教育や研究に参画していただく場をつくりました。地域とのつながりも世田谷区との包括協定を結び、子育てステーションの運営委託を受け、コミュニティ・サービス・ラーニングセンターなどを中心として、数多くの学生がボランティア活動に携わっています。
また神奈川県横浜市や山形県鶴岡市など他の地方自治体や企業と連携したプロジェクトも多数立ち上がっており、学生たちは現実の社会と関わることで多くの学びを得ています。
 
コロナ禍において、迅速にオンライン教育を取り入れ、学生の学ぶ機会を確保しましたが、この機会に整備したオンライン環境は、社会人を対象とした専門職大学院(2023年4月新設)でも活用していきます。

昭和女子大学の「夢を実現する7つの力」

昭和女子大学は創立以来104周年を迎え、さらに大きく羽ばたこうとしています。私は昭和女子大学の学生が、世界に通用する日本女性となってほしい、そのために「夢を実現する7つの力」を身につけようと呼びかけています。

7つの力とは
1.グローバルに生きる力
2.外国語を使う力
3.ITを使いこなす力
4.コミュニケーションをとる力
5.問題を発見し目標を設定する力
6.一歩踏み出して行動する力
7.自分を大切にする力
です。世界で通用するにはまず、自国の文化や伝統を理解し身につけるとともに他国の文化を尊重することは基本中の基本です。その上で、英語を中心とした語学力、ITを使いこなす力をつけ、コミュニケーションができなければなりません。これは自分の言いたいことを正確に友好的に表現するだけでなく、相手の言い分や立場を理解したうえで協力できる力です。そして問題を発見する力、行動する力が必要です。
最後の「自分を大切にする力」は、かけがえのない「自分」を大切にすること。それは自分の好き嫌いやわがままを通すことではなく長所を磨き、挫折や失敗にめげず成長していくことです。自分はどうせこの程度の人間だと決めつけて努力をしないのではなく、自分にストレッチ目標を与え、少しずつ成長し自己肯定感を養っていってください。こうした力を在学中に身につけてほしいと願っています。

附属校の教育

0歳から18歳まで、こども園から高校までの教育もとても大切です。心も身体も健康で意欲を持ち、他者と共感できる人間性の基礎を培う教育を行います。初等部では2024年度から国際コース、探求コースの2つのコースをスタートしました。中高部でもスーパーサイエンスコース、グローバルコースを設け本科と並び確実な学力を身につけています。
また2024年DXスクールにも採択され、デジタル化に取り組んでいきます。
 
言われたことを言われた通りにするだけでなく、自分の頭で考え、正解はなくてもよりベターな解決法を探し、一歩を踏み出す。困難や障がいがあってもくじけず、失敗しても立ち上がり最後までやり通す、こうした力を身につけることも人生を生きていくうえで不可欠です。

学校法人昭和女子大学
総長 坂東眞理子

プロフィール

出身地 富山県出身
最終学歴 東京大学文学部卒業
趣味 短歌、読書
座右の銘 「愛語」※
※出典は修証儀。「あいご」といいます。
お世辞や追従はだれも好きではないが、相手への思いやり、愛情にみちた言葉は人の心を動かす。
私も、間接的に聞く「愛語」に勇気づけられ慰められた。
自分もできるだけ「愛語」を発する人間でありたいと願っているが、そのためには言葉を大事にし、人に対する愛情をもたねばと思う。

経歴

昭和44年7月 総理府(現内閣府)官房広報室
昭和47年5月 同府 青少年対策本部
昭和50年9月 内閣総理大臣官房 婦人問題担当室専門官
昭和55年9月 ハーバード大学客員研究員
昭和57年4月 総理府老人対策室参事官補
昭和60年10月 内閣総理大臣官房参事官
平成元年7月 総務庁統計局消費統計課長
平成6年7月 内閣総理大臣官房男女共同参画室長
平成7年4月 埼玉県副知事
平成10年6月 在オーストラリア連邦ブリスベン日本国総領事
平成13年1月〜平成15年8月 内閣府男女共同参画局長
平成15年10月〜令和5年3月 (学)昭和女子大学理事
平成16年4月〜令和2年3月
女性文化研究所長
平成16年4月〜現在 生活機構研究科生活機構学専攻教授
平成17年4月〜平成19年3月 副学長(総務担当)
平成17年7月〜現在 NPO昭和チャイルド&ファミリーセンター
(現(社福)共生会SHOWA)理事長
平成19年4月〜平成28年3月 学長・大学院委員会委員長
平成19年4月〜現在 (学)昭和女子大学評議員
平成20年4月〜平成26年3月 短期大学部学長
平成26年4月〜令和5年3月 (学)昭和女子大学理事長
平成28年4月〜令和3年3月 (学)昭和女子大学国際連携本部長
平成28年4月〜現在 昭和女子大学ダイバーシティ推進機構長
平成28年7月~現在(学)昭和女子大学総長

受賞

平成13年2月クィーンズランド工科大学(豪)名誉博士号
平成15年11月ビジネスウィーク社「Stars of Asia」受賞
Business Week(JUNE 9, 2003)で坂東理事の特集記事をご覧になることができます。
Business Week
令和元年11月テンプル大学名誉博士号

著書

著書一覧(こちらをクリックしてください)
★印は、著者名が「菅原眞理子」となっています

書籍名 発行年 出版社
JAPANESE WOMEN TODAY AND YESTERDAY ★ 昭和52年 Foreign Press Center
女性は挑戦する キャリア・ガールの生き方 ★ 昭和53年 主婦の友社
しなやかな女性への生き方 ★ 昭和54年 主婦の友社
現代ヤングレディ考 その実像と国際比較 ★ 昭和54年 中央法規出版
モザイク社会の女性たち カナダ・レポート(共著) ★ 昭和54年 英語教育協議会
女性は消費者のみにあらず 女性の時代の経済論 ★ 昭和55年 サイマル出版会
米国きゃりあうーまん事情 ★ 昭和56年 東洋経済新報社
サラダ・バーの女たち リブのあとの最新アメリカ女性リポート ★ 昭和56年 紀尾井書店
女性が仕事を続ける時 アメリカからの報告 ★ 昭和57年 日本コンサルタントグループ
女性管理職の時代 ★ 昭和57年 筑摩書房
失敗しないパートタイム 女が仕事に出るとき ★ 昭和58年 主婦と生活社
21世紀のシナリオ どうなる団塊の世代 ★ 昭和59年 中央法規出版
働く女たちの時代(分担執筆) ★ 昭和60年 NHK出版
ニッポンの女性(おんな)たちへ、愛をこめて ★ 昭和61年 PHP研究所
オトコ社会とつきあう法 強く、賢く、スマートに ★ 昭和61年 PHP研究所
ウーマン・オブ・トゥモロウ 女の旅立ち、2001 ★ 昭和61年 旺文社
新・家族の時代 ★ 昭和62年 中央公論新社
パーソナルアイデンティティのすすめ ソフト化時代の暮しと仕事 ★ 昭和62年 創元社
中小企業の女性たち 経営参画者と管理職者の事例研究(分担執筆) ★ 昭和62年 未来社
ニューシルバーの誕生 高齢化社会とシルバービジネス ★ 平成元年 東経選書
世界の中の日本の暮らし ★ 平成3年 大蔵省印刷局
変わる消費社会 生活重視への転換 ★ 平成3年 NTT出版
景気の読み方(分担執筆) ★ 平成3年 有斐閣
図で見る日本の女性データバンク 平成4年 大蔵省印刷局
家族の経済学 新しい関係をつくる ★ 平成4年 ユージン伝
日本型ゆとり社会とは何か 個人・企業・家庭の共生のシステムを探る ★ 平成4年 PHP研究所
「人材」の条件 豊かな21世紀型企業を創る(分担執筆) ★ 平成4年 ダイヤモンド社
育児を乗り切る知恵と夢 ★ 平成5年 フレーベル館
ワークスタイル革命 日本型雇用の崩壊 ★ 平成5年 大蔵省印刷局
副知事日記 私の地方行政論 平成10年 大蔵省印刷局
ゆとりの国オーストラリア ブリスベン総領事見聞録 平成12年 大蔵省印刷局
図説 世界の中の日本の暮らし 新訂改版 平成16年 大蔵省印刷局
男女共同参画社会へ 平成17年 勁草書房
この国のしくみ 組織とその仕事 平成17年 国立印刷局
キャリア形成 個人・企業・教育の視点から 平成17年 中央経済社(第5章)
日本の論点2006 平成17年 少子化対策は有効か(P.548~551)
女性の品格 平成18年 PHP研究所
愛の歌 恋の歌 平成20年 関東図書(株)
凛とした「女性の基礎力」 平成20年 暮らしの手帖
親の品格 平成20年 PHP研究所
大人になる前に身につけてほしいこと 平成20年 PHP研究所
幸せの作法-働く女性に贈る61のヒント 平成21年 (株)アスキーメディアワークス
「わたし」磨きの名言集 平成21年 (株)世界文化社
美しい日本語のすすめ 平成21年 小学館
日本の女性政策 平成21年 ミネルヴァ書房
錆びない生き方 平成22年 (株)講談社エディトリアル
坂東式ハッピーライフ両立力 平成22年 (株)幻冬舎
女性の幸福(仕事編) 平成22年 PHP研究所
英語以前に身に付けたいこと 平成23年 (株)日本文芸社
NHKラジオテキスト こころをよむ「働くということ」(2011.4~6月放送) 平成23年 NHK出版
夢を実現する7つの力 平成23年 KKロングセラーズ
日本人の美質 平成23年 KKベストセラーズ
働く女性が知っておくべきこと-グローバル時代を生きるあなたに贈る知恵 平成24年 (株)角川書店
60歳からしておきたいこと 平成26年 (株)世界文化社
働くあなたに贈ることば(絵本) 平成26年 セカンド・オピニョン(株)
ソーシャル・ウーマン-社会に貢献できるひとになる- 平成26年 LLPブックエンド
親子で楽しむ こどもあいさつ塾 平成26年 明治書院
時は移り、時は実る 平成26年 風心社
30代 あなたに伝えたい人生で大切なこと 平成26年 海竜社
女性の知性の磨き方 平成27年 KKベストセラーズ
やさしくなれたら、あなたはもう一人ぼっちじゃない 平成28年 マガジンハウス
これからの女性の基礎力―凛として生きる女性の美学 平成28年 中経出版
仕事も人間関係もうまくいく『大人の気づかい』 平成28年 リベラル社
女性リーダー4.0 -新時代のキャリア術- 平成28年 毎日新聞出版㈱
すべては書くことから始まる 平成28年 クロスメディア・パブリッシング
言い訳してる場合か!- 脱・もう遅いかも症候群 平成29年 ㈱法研
笑顔と思いやりで幸せになる平成31年清流出版㈱
70歳のたしなみ平成31年小学館
「自分」を生きる-上手に生きるより潔く-令和2年あさ出版
幸せな人生のつくり方-今だからできることを-令和3年祥伝社
やわらかい知性令和3年河出書房新社
思い込みにとらわれない生き方令和5年ポプラ社
『与える人―「小さな利他」で幸福の種をまく―』
令和6年三笠書房