中期方針

はじめに

新型コロナウイルス感染症パンデミック下、学園は2020年創立100周年を迎え、2020年11月9日記念式典を挙行した。学園の『使命』MISSIONと『将来構想』VISIONに基づき、日本や世界の未来を担う人材を育成するために新たな100年に向けて歩み始めた。

グローバル人材の育成は学園の大きな強みである。1988年4月にアメリカ・マサチューセッツ州に海外キャンパス「昭和ボストン」を設置し、世田谷キャンパスでは2006年9月開校のブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和(以降、BST)に続き2018年11月に駒澤パークインターナショナルスクール(以降、KPIS)も学園の仲間入りをした。2019年8月敷地内に移転してきたテンプル大学ジャパンキャンパス(以降、TUJ)との連携も開始している。
大学・大学院は、現在の社会課題に取り組む人材を育成する先駆的な教育を行っている。私大の入学定員管理の厳格化、東京23区内の定員増の抑制などの中、学部・学科を再編、データサイエンス科目導入、海外とのダブルディグリー・プログラム協定大学拡充など常に時代のニーズを捉え教育環境を整えてきた。実就職率も2021年で11年連続全国女子大学No.1※を達成している。大学院は、人生の長期化を見据え、2021年4月に社会人のリスキリングの場として1年制コースを開講した。

附属校は一貫した教育により、グローバルに通用する基礎能力と活力のある園児、児童、生徒を輩出している。中高部は、グローバル留学コースに続き新たにスーパーサイエンスコースを新設した結果、順調に受験者を増やしている。初等部は、英語教育、プログラミング教育の充実とICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)を活用した授業を推進している。こども園は、子どもの主体性を大切にした教育・保育を家庭と連携し推進している。

今後学園を取り巻く環境は更に変化する。低い出生率・少子化による入学対象人口の減少と女子校・女子大志向の低迷下の中にあっても優秀な入学者を確保し、更にボーダレス化する国際社会の中で新しい時代のリーダーとして活躍できる人材を育成する。また、社会人に対しては、一般的な教養を身につけるリカレント教育に留まらず高度な実務スキル、マネジメント力を取得できる教育の場を提供する。
学園の永続的な発展のために私たちは歩み続けなければならない。2022年度以降5年間の中期方針では次の3つの重点目標を掲げ、女子大学としての独自性を確立し、卓越した教育機関を目指す。

学園の永続的な発展のための重点目標

・自立・自律し、グローバルに活躍する人材の輩出
・ステークホルダーによる「昭和コミュニティ」の形成
・組織体制の強化及び教職員のエンゲージメントの醸成

中期方針では各部門の課題を抽出し、認証評価等の結果も踏まえ策定した。この方針を基本に毎年度の事業計画を立案するが、新たな計画や計画の見直しを行うことで社会変化に柔軟に対応していくものとする。
※卒業生1,000名以上の大学(大学通信調べ)

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中期方針(2022年度から2026年度まで)
中期方針(2017年度から2021年度まで)