

役員紹介
坂東眞理子(ばんどうまりこ)理事

理事からのメッセージ
みなさまへ
私は2007年4月以来、昭和女子大学の学長として、また2016年からは理事長として、少しでもよい大学にしたい、卒業生が「良い教育を受けた」と誇りに思えるような大学をつくりたいと努めて参りました。
現在の日本では、女性をめぐる環境が大きく変わり、社会経済の担い手になってほしいと期待が高まっています。それに応える人材を輩出するため、創立以来の不易のよき伝統を大事にしながら、時代の要請に応える改革を重ねました。
2007年に国際学科、健康デザイン学科、環境デザイン学科がスタートし、2013年にはグローバルビジネス学部を新設しました。英語GP、地域GP、キャリア支援GPなど11の競争的補助金を獲得し、2012年には文部科学省のグローバル人材育成推進事業にも私立女子大学で唯一採択され、事後評価では唯一、本学だけがS評価を得ました。2018年3月には上海交通大学とのダブルディグリーを得た学生が10人も誕生しました。2019年9月にはペンシルベニア州立テンプル大学ジャパンキャンパスが移転してきて、スーパーグローバルキャンパスが誕生します。また、2017年には食安全マネジメント学科、2018年には会計ファイナンスを設置し、これらの取り組みにより教育環境は大いに整備されました。
キャリア教育にも力を入れています。アドミッションポリシー、カリキュラムポリシー、ディプロマポリシーに加えて、キャリアデザインポリシーを策定し、学科ごとに自分達の学びが将来の人生にどのように関わるか、明らかにしました。1年次から体系的なキャリアデザイン教育を行い、インターンシップなど多くの機会を充実したこともあり、全国女子大(卒業生1,000人以上)トップの就職率を7年連続達成しています。
知識やスキルを身につける教育はどの大学でも行なわれていますが、昭和女子大学は、それをどう活かすか、人生をどう設計するかも教えているのが特長です。
また、他大学にはない「社会人メンターネットワーク」、「現代ビジネス研究所」など学外の人材に昭和女子大学の教育や研究に参画していただく場をつくりました。地域とのつながりも世田谷区との包括協定を結び、子育てステーションの運営委託を受け、コミュニティ・サービス・ラーニングセンターなどを中心として、数多くの学生がボランティア活動に携わっています。そして企業と連携したプロジェクトも多数立ち上がっており、学生たちは現実の社会と関わることで多くの学びを得ています。
昭和女子大学の「夢を実現する7つの力」
昭和女子大学は創立以来98周年を迎え、100周年にむかって大きく羽ばたこうとしています。私は昭和女子大学の学生が、世界に通用する日本女性となってほしいと願っています。そのために「夢を実現する7つの力」を身につけようと呼びかけています。
7つの力とは
1.グローバルに生きる力
2.外国語を使う力
3.ITを使いこなす力
4.コミュニケーションをとる力
5.問題を発見し目標を設定する力
6.一歩踏み出して行動する力
7.自分を大切にする力
です。
世界で通用するにはまず、自分の「強み」を磨かなければなりません。自国の文化や伝統を理解し身につけるとともに他国の文化に偏見をもたず、尊重することは基本中の基本です。その上で、英語を中心とした語学力、ITを使いこなす力をつけ、コミュニケーションができなければなりません。これは自分の言いたいことを正確に友好的に表現するだけでなく、相手の言い分や立場を理解したうえで協力できる力です。
同時に言われたことを言われた通りにするだけでなく、自分の頭で考え、正解はなくてもよりベターな解決法を探し、一歩を踏み出す。困難や障がいがあってもくじけず自分で立ち上がり最後までやり通す、こうした力を身につけることも人生を生きていくうえで不可欠です。
そしてかけがえのない「自分」を大切にする。それは自分の好みやわがままを通すことではなく長所を磨き、挫折や失敗にめげず成長していくことです。
プロフィール
選任条項 | 理事(寄附行為第7条第3号) |
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出身地 | 富山県出身 |
最終学歴 | 東京大学文学部卒業 |
趣味 | 短歌、読書 |
座右の銘 | 「愛語」 ※出典は修証儀。「あいご」といいます。 お世辞や追従はだれも好きではないが、 相手への思いやり、愛情にみちた言葉は人の心を動かす。 私も、間接的に聞く「愛語」に勇気づけられ慰められた。 自分もできるだけ「愛語」を発する人間でありたいと願っているが、 そのためには言葉を大事にし、人に対する愛情をもたねばと思う。 |
経歴
昭和44年7月 | 総理府(現内閣府)官房広報室 |
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昭和47年5月 | 同府 青少年対策本部 |
昭和50年9月 | 内閣総理大臣官房 婦人問題担当室専門官 |
昭和55年9月 | ハーバード大学客員研究員 |
昭和57年4月 | 総理府老人対策室参事官補 |
昭和60年10月 | 内閣総理大臣官房参事官 |
平成元年7月 | 総務庁統計局消費統計課長 |
平成6年7月 | 内閣総理大臣官房男女共同参画室長 |
平成7年4月 | 埼玉県副知事 |
平成10年6月 | 在オーストラリア連邦ブリスベン日本国総領事 |
平成13年1月〜平成15年8月 | 内閣府男女共同参画局長 |
平成15年10月〜現在 | (学)昭和女子大学理事 |
平成16年4月〜現在 | 女性文化研究所長 生活機構研究科生活機構学専攻教授 |
平成17年4月〜平成19年3月 | 副学長(総務担当) |
平成17年7月〜現在 | NPO昭和チャイルド&ファミリーセンター (現(社福)共生会SHOWA)理事長 |
平成19年4月〜平成28年3月 | 学長・大学院委員会委員長 |
平成19年4月〜現在 | (学)昭和女子大学評議員 |
平成20年4月〜平成26年3月 | 短期大学部学長 |
平成26年4月〜現在 | (学)昭和女子大学理事長 |
平成28年4月〜令和3年3月 | (学)昭和女子大学国際連携本部長 |
平成28年4月〜現在 | 昭和女子大学ダイバーシティ推進機構長 |
平成28年7月〜現在 | 昭和女子大学総長 |
平成13年2月 | クィーンズランド工科大学(豪)博士号 |
平成15年11月 | ビジネスウィーク(米誌)「Stars of Asia」受賞 |
著書
ビジネスウィーク誌「Stars of Asia」受賞について

Business Week(JUNE 9, 2003)で坂東理事の特集記事をご覧になることができます。